2014・第12回<八朔のひなまつり>in 室津ー1・資料館とお雛さま

第12回<八朔のひなまつり>in 室津-1
 ~2014年8月23日(土) ー 8月31日(日)~

兵庫県たつの市御津町室津で旧暦の8月1日を中心に「八朔のひなまつり」が復活したのは、平成15年(2003)のこと。翌年、友人である姫路の博物館の学芸員さんのお車で案内して頂いて初めて室津を知った。歴史ある小さな港町に残された町並みの雛まつりを再訪したいと思いながらも交通機関の便が悪く、10年経って「郷土玩具文化研究会例会」のバスツアーでようやく実現した。
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◆郷土玩具文化研究会8月例会
 「八朔のひな祭りを訪ねる・・」 日帰りバスツアー
  日時:8月24日(日)
  集合:新大阪駅3階・千成ひょうたん前 午前8時15分
 

JR新大阪駅前を午前8時半に出発して約2時間で室津に到着。活け魚料理「まるよし」での昼食までの時間に「室津民俗館」など各自自由見学。午後、地元の柏山泰訓さんの詳しいガイドで室津海駅館から南へ賀茂神社を回って一周。

<八朔のひなまつりの由来>
室津で旧暦の八月朔日(今年は8月25日)に雛まつりが行われるようになった由来として室山城の悲劇が伝えられている。室山城主浦上政宗の弟宗景と姫路城主・小寺職隆の娘の婚礼が行われた永禄9年(1566)1月11日の夜、敵対していた龍野城主・赤松政秀の夜襲に遭い花嫁は奮戦むなしく討ち死にされた。室津の人々は花嫁の死を悲しみ鎮魂のために雛まつりは3月3日ではなく八朔の日に行われるようになったとのこと。

この風習は一時中断されていたが復活して12回目の今年は、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の1月19日第3話で室山城の婚礼の日の夜襲が放送されたこともあって官兵衛関連のイベントや人形の展示もあった。
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<播磨国の室津>
室津は小さな漁港だが、歴史は古く、奈良時代に編纂された「播磨国風土記」に「此の泊 風をこと 室の如し」と記されているように古来から「潮待ちの港」「風待ちの港」として天然の良港であった。江戸時代には参勤交代の西国大名や朝鮮通信使の上陸地として栄え、本陣が6軒もあったことからもその繁栄が伺える。

(観光案内地図の写真はクリックで4倍以上になる)
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現在、本陣は取り壊されてしまったが、脇本陣としても使われた豪商の建物が2軒保存され、資料館として活用されている。建物自体が文化財で室津の建築の特色である2階の「腰掛け縁」と障子、虫籠窓を持ち、天井、上段の間や書院作りと座敷まわりの意匠が優れている。

◆<室津民俗館>
「室津民俗館」は海産物問屋として財をなした豪商「魚屋・ととや」の建物。
昭和60年に建物の保存を主目的に資料館として開館。
昭和63年県の重要有形文化財に指定された。
本陣肥後屋と対面する位置にあり脇本陣としても使用されたといわれている。
江戸時代の古地図や魚関係資料、小五月祭資料、雛人形がある。

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2階の展示
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★金澤家寄贈の江戸末期の御殿雛

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★江戸末期の古今雛と寝具・市松人形
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民俗館の江戸後期の古今雛は台座が新しく作り替えられたようで、違和感があり、10年前の写真を見ると違っている。「八朔のひなまつり」のポスターやリーフレットに採用されているが、檜扇が残念。
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2004年に撮影した同じ古今雛。
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1階の展示
★「歩野香」グループの創作人形「官兵衛」展示

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 ★東かがわ市「引田(ひけた)の雛人形」の展示
海の文化の交流として四国一の雛まつりの人形を展示。
お菓子は四国の「おいり」と室津の「しんこ細工の鯛一対」がお供えされている。
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<室津海駅館>
・「室津海駅館」は廻船問屋として活躍した豪商「嶋屋」の建物が町に寄贈され、平成9年に資料館として開館。
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1階では、廻船、参勤交代、江戸参府、朝鮮通信使の資料を元に復元された饗応料理などを展示。
 
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1階に段飾りの雛人形を展示。
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2階は天井が船底形に曲線になった「屋形船之間」や床の間、釘隠しなど凝った意匠が見られ、客人向けに作られている。
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2階の窓からは港の風景が眺められる。
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