日本玩具博物館開館40周年記念・春の特別展 <雛まつり~江戸の雛・京阪の雛~>

日本玩具博物館開館40周年記念・春の特別展
<雛まつり~江戸の雛・京阪の雛~>


★会期 2014/2/1(土)→4/5(火) 一部は6/10(火)まで
★会場 日本玩具博物館・6号館

 http://www.japan-toy-museum.org

今年のテーマは「江戸の雛・京阪の雛」。江戸文化と京阪文化は、武家社会と貴族社会の影響を受けてそれぞれの美意識を持ち、雛飾りでも、飾り方、雛の面相、衣装、等に東西の個性の違いが見られる。

★ 展示解説会開催日
 2月16日(日)    3月2日(土) と9日・16日(日) 
 14時~約1時間


2月16日(日)の展示解説会に合わせて訪館。
関東地方の週末は2週続けての大雪で東名高速で車が立ち往生。交通機関が乱れたが、西の方は1週間前に雪に見舞われただけで、姫路までの新快速も播但線もスムーズに動いた。
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<江戸時代の屏風飾り>
★西室では江戸末期から明治の屏風飾り。
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★学芸員・尾崎織女さんの解説
学芸員・尾崎織女さんの解説は毎回好評で、この日も家族連れなど多くのファンが集まられる中、雛まつりの歴史から、時代と東西による雛飾りと雛人形の違いをケースから展示品を出して分かりやすく説明して頂けた。
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展示の内裏雛には江戸型、京阪型、江戸型+京阪型の表示がある。
その違いを女雛で比較してみると

○京阪型のお顔は「引き目鉤鼻」で静かな微笑み。
 玉眼入りの江戸雛は目も口も大きめで華やかな雰囲気。

○袖口から出た華奢な手で檜扇を持つ京雛。
 江戸型は手を袖口に隠したまま膝で合わせた姿。

○宝冠の下げ飾りに珊瑚の赤が入った華やかな京雛。
 水晶など透明な飾りが江戸雛。

○胸を張って姿勢のいいのは京阪型。
 江戸型の女雛は少し背をまるめて首が前に出ている。
 正面からは判リにくいが、ケースから出して頂いて横からみるとよくわかる。


★享保雛(京阪型)
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★享保雛(左:京阪型・右:江戸型)
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★古今雛(江戸型)
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★古今雛(京阪型)
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<御殿飾り>
京都御所「紫宸殿」を模して作られた組み立て式の御殿にお雛様を飾る。
御殿の脇に左近の桜・右近の橘を置いて、御殿内にお内裏様と官女を並べる。
庭には賑やかな三人仕丁がいるが、一般的に五人囃子はいないことが多い。

江戸末期から明治には桧皮葺の御殿だったが、大正時代になると板葺き御殿も登場。
白木の台所とお道具とともに関西地方独特の雛飾り。

★東室・北側
 江戸末期・明治の御殿飾り
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・大正時代の御殿飾りと台所道具
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<雛の段飾り>
★東室・南側には段飾りを中心に展示。
・京阪型の段飾り。
  雪洞ではなく短檠(たんけい)の灯り。
  謡楽の五人囃子はもともと江戸型の雛飾りの人形で、御殿飾りを中心とする関西にはなかったが、東の影響を受けて飾られた能楽を奏でる五人揃い。
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★左:江戸型+京阪型。短檠(たんけい)。
   右:江戸型
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お雛様は可愛いだけで終わらず、江戸型と京阪型の違いをゆっくり自分の目で確かめて鑑賞すれば、楽しさも倍増する筈。

★1号館では「ちりめん細工とつるし飾り」展を
   2014年5月27日(火)まで展示中。

  ブログは↓
  http://ikuiku-1919.at.webry.info/201402/article_8.html


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この記事へのコメント

aya
2014年02月23日 10:59
こちらもご丁寧なご紹介をありがとうございます。この季節になると、お家で持てなくなった古い雛人形をお寄せくださる方々も相次ぎ、日本玩具博物館に同居するお雛様がどんどん増えていきます。
今春は大都市部の雛飾りにおける地域的な違いをご紹介しましたので、来春は久しぶりに「ふるさとの雛人形」を訪ねてみたいと思っています。東北地方の土雛、張子雛、押絵雛、中国地方の雛天神、九州地方の押絵雛など…、雛飾りが画一化される前の世界をご紹介できれば…と。