2013日本玩具博物館<世界のクリスマス展>展示と実演より②ヒンメリ・乳香・フェーヴ

2013日本玩具博物館
<世界のクリスマス展>より②
~クリスマスの光と香り~


◆日本玩具博物館の秋・冬の特別展
「世界のクリスマス」
・会 期 ・・・2013年10月26日(土)~2014年1月21日(火)まで
・休館日・・・水曜日
http://www.japan-toy-museum.org/christmas2014.html

世界55ヶ国から約1,000点を展示。
その範囲はヨーロッパからロシア、アジアのユーラシア地域。南北アメリカ地域。
アフリカ地域にまたがっている。
画像

日本玩具博物館の「世界のクリスマス展」が世界一だと思うのは、コレクションの豊富さは勿論のこと、クリスマスの飾りを通して各地域の特色あるクリスマスをご紹介される学芸員・尾崎織女さんの展示解説にある。

戦後の日本では、クリスマスとサンタクロースはアメリカの風習が広まり、尾崎さんの解説をお聞きするまでは、それが世界共通のクリスマスだと思い込んでいた。

敗戦後、日本各地に米軍とその家族が駐留し、京都府立植物園も12年間接収されていた。返還されたのは、天皇が皇太子時代に美智子妃と御成婚された昭和34年だったことを思えばアメリカ文化の影響の大きさを納得出来る。
画像

北欧のクリスマスはキリスト教以前から伝わる「ユール」というお祭りで、収穫感謝祭から始まり、一番夜の長い冬至が終わり再び太陽に恵まれる季節の始まりを祝うという。

米を主食とする日本人が稲の「ワラ」で注連飾りを作るように、パン文化を持つヨーロッパの人々が「麦ワラ」に神が宿ると信じ、麦わら細工で飾りを作る。

新しい展示品の中から「光と香り」に注目してご紹介したい。

◆フィンランドの<ヒンメリ>
「ヒンメリ」とは「天国」という意味で、「八方体」をつないだ幾何学的な飾りだけでなく、麦わらで作ったクリスマスの飾り全体を指すと、ヒンメリ・ワークショップでフィンランド人講師から伺った。2007年当時、本国では殆んど作られていないというお話だったが、日本では徐々に人気が高まっている。

6号館東室の天井「には、5点のヒンメリが飾られている。中央のヒンメリは昨年、私の見学以降に収蔵された作品なので、初めて対面。光を求めて作られたヒンメリは、麦わらの光沢でまるでシャンデリアのように輝いている。
画像
画像

◆北欧のクリスマス展示(東室・北側)
東室はヨーロッパのクリスマス飾りを北欧・東欧・中欧・南欧の地域に分けて展示。
北欧では麦わらで作られた「ユールの山羊」と妖精が特徴。
赤い三角帽子の妖精(小人)は、国によって呼び名が違い、フィンランド=トントゥ、ノルウエー・スウェーデン=トムテ、デンマーク=ニッセと呼ばれ、物置や馬小屋の隅に住んで家を守り、プレゼントを運ぶ。
 左端壁際のツリーにスウェーデンの白樺細工のオーナメントが初登場。
画像
画像
画像

◆<キリスト降誕人形>
西室の方はテーマ別に展示。
興味深いのはメキシコやブラジルの「キリスト降誕人形」の造形であるが、世界で共通しているのは幼子キリストを囲んでマリアとヨゼフに東方の三人の博士が中心となり、人数の多いセットでは天使、家畜、村人が加わる。
画像
画像

◆<三人の博士の贈物>
1月6日、星に導かれてベツレヘムに着いた東方の三人の博士は、贈物を持ってマリアと幼子キリストと対面。
・白人の「メルキオール」は「黄金」
・中近東の「バルタザール」は「乳香」
・黒人の「カスパール」は「没薬」
画像

この贈物の「黄金」は判るが、「乳香」と「没薬」とは、どんなものだろう?
と思いながら過して来たが、何と学芸員の尾崎さんが実物を香炉で炊いて臨時のミニ解説会をして下さったのだった。

◆実演解説会<乳香と没薬>
「乳香」も「没薬」も樹液の凝固したもので、身体を清めたり儀式に使われる高価な樹香。
熱せられると、どこかで経験があるような香りが入り交じって立ち込める。
画像
画像

使われた香炉はドイツ製で「光のピラミッド」をミニチュアにしたような可愛いもの。
横に見えるのは、ローソクの火の上昇気流で羽根が回転するドイツの「光のピラミッド」や炊いたお香の煙が口から出る「煙出し人形」

クリスマスの夜の光と強い香りは、魔物を追い払う大きな役割を持っている。
画像
画像

◆<ガレット・デ・ロワとフェーヴ>
カトリックの国ではこの公現祭の日をキリストの誕生日として祝う教会もある。
宗教に関係なく、日本にも公現祭(エピファニー)の「ガレット・デ・ロワ」というアーモンドクリーム入のパイを食べる風習が伝わっている。切り分けたパイに「フェーヴ」という陶器のミニチュアが入っていた人は王冠をかぶり一日王様として振舞え、幸運な年になる。

西室の「クリスマスのお菓子」のコーナーには「ガレット・デ・ロワ」に入れる「フェーヴ」や王冠も展示されている。
画像
画像
画像

他にフェーヴのテーマによって、キリスト降誕人形や贈り物配達人、フランスのコーナーでも展示。
画像
画像
画像

クリスマスが終れば、早い店では27日頃から「ガレット・デ・ロワ」の販売が始まる。メゾンのオリジナル・フェーヴはコレクターにとっては興味のあるところ。

◆世界のクリスマス展・イベント  
 自由参加制・要入館料500円

★展示解説会・・・12月15日(日)・22日(日) 各回14時より           
  学芸員・尾崎織女さんが展示品を取り出して実演解説されます。

★絵本朗読会・・・12月23日(祝) 11時30分と13時30分より
  倉主真奈さんの朗読

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス
かわいい

この記事へのコメント