<日本玩具博物館>2012夏の企画展「幻の神戸人形展」

<日本玩具博物館>
姫路市香寺町中仁野671-3
Tel :079-232-4388
Fax:079-232-7174


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<日本玩具博物館>では、
・6号館で夏の特別展「世界の鳥のおもちゃ」展 
・1号館では「幻の神戸人形展」を開催中。
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<幻の神戸人形展>
2012年6月9日(土)~9月11日(火)

日本玩具博物館が所蔵されている膨大な神戸人形のコレクションから約350点を選び、その百年の歴史をたどる展覧会。

「神戸人形」と聞けば、ドレスを着た西洋風の人形を想像される方があるかも知れない。だが、港町・神戸で明治の中頃に誕生した「神戸人形」は、大人向けのユニークなからくり人形で「お化け人形」とも呼ばれていた。繊細で滑稽な動きは神戸を訪れる外国人観光客に人気だった。

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◆創始期の神戸人形
神戸人形の創始者等、詳しい解説はHPからどうぞ
 http://www.japan-toy-museum.org/kobedoll2012.html

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明治中頃の神戸人形創始期の作者として、野口百鬼堂、出崎房松があげられる。
 
[ 野口百鬼堂の神戸人形 ]  
・夕涼みのお化け(柘植・柿・象牙) 

台底に「神戸長田村/元祖おばけ/野口百鬼堂」の商標印が押されている。
団扇を手に台に横たわっている女。台の横のつまみを引くと、ろくろ首になり裾ははだけて足を前に出し、象牙の目玉が飛び出す。
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・ゼンマイ仕掛けの西瓜喰い
めずらしいゼンマイ仕掛けの神戸人形。台の正面にあるお化けの顔のつまみを回すと自動的に二人のお化けは西瓜を切ったり、食べたりを繰り返す。
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[ 出崎房松の神戸人形 ]
・目の出る魚と三味線のお化け

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・その他
唐櫃から象とお化け
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◆明治~大正期の神戸人形
 離れ目の人形に特長がある。
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◆大正~昭和の神戸人形 
この時期に「神戸人形」を有名にしたのが「小田太四郎」
カタログを作り販路を外国にまで広げている。
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・猿の桃喰い/つづらのお化け
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・シルクハットとうさぎの杵搗き
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◆昭和時代の神戸人形
[ 数岡雅敦(喜八)の神戸人形 ]
 戦後しばらく小田太四郎によって作られていた神戸人形は小田の死後しばらく途絶えるが、昭和30年代中頃から、加古川市に住む数岡氏が復活に取り組み、古い人形を分解して仕掛けを研究し、数百種類の作品を作りだした。

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・「品玉」(ビックリ箱) フタを取る度「湯のみ」「りんご」「団子」「桃」が順に現れる。
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・「船上五人宴会」と「釣り人」
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昭和56年のポートピア’81で数岡氏が神戸人形を販売されていたことは、よく覚えている。そのとき買ったのが黒く塗ってない木地のままの「釣り人」で、確か12,000円位だったと思う。かなり高価だった。上の写真の手前、右から二つ目と同じ。

・キヨシマ屋の神戸人形 
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その頃は三宮センター街の民芸店・神戸センターで買ったりしていたが、大体3,500円くらいで、「キヨシマ屋」のことは知らなかった。

・日本玩具博物館版の神戸人形
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平成元年に最後の作者・数岡雅敦氏が亡くなられると後継者はなく、廃絶状態。
平成15年に藤尾秀久氏による日本玩具博物館版が復元的な製作をされ次代へつないでゆく活動をされている。現在「西瓜喰い」「酒飲み」「釣鐘お化け」「面冠り」を販売。

★神戸人形の展示解説会(11時30分より40分程度)
 2012年6月17日(日)
      7月 1日(日) 8日(日)15日(日)22日(日)29日(日)
      8月5日(日)12日(日)14日(火)15日(水)19日(日)
      9月2日(日) 


神戸人形は表情を眺めているだけでもユーモア溢れるお化けだが、何と言ってもカラクリ仕掛けが面白い。ぜひ展示解説会で神戸人形の魅力をたっぷり味わっていただきたい。

◆神戸人形の部品と仕組み
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    *   *   *   *   *  

◆お知らせ
郷土玩具文化研究会では8月例会で「神戸人形展」を見学します。
郷土玩具に興味をお持ちの方は、研究会のことを知っていただく良い機会ですので、ぜひ気軽にお声をおかけ下さい。

<日本郷土玩具文化研究会・8月例会>
・日 時  平成24年8月26日(日) 
            午後2時より


・会 場 日本玩具博物館
                 
      JR姫路駅より播但線で「香呂」駅下車
      ・徒歩15分
      (現地集合・解散)

・お 話  井上重義館長・尾崎織女学芸員      
           
・内 容   夏の企画展・幻の神戸人形展見学

・当日会費 1,000円


<郷土玩具文化研究会>について
 郷土玩具を民俗文化財の一つとして位置づけ、庶民文化との関わり合いの追求などをテーマとする調査研究や、会員相互の所蔵玩具交換会、見学等を通じて交流を計る。

・例 会 原則として偶数月に1回(年 6回)開催
      内容は研究発表、人形玩具関連展覧会見学、郷土玩具作者工房見学等。

・会 報 「郷玩文化」 年6回発行

・年会費 年4,000円

・事務局 〒565-0873
      大阪府吹田市藤白台4-30-12   
         北原 直喜方  
             電話 06-6835-6888

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この記事へのコメント

aya
2012年07月27日 01:47
『世界の鳥のおもちゃ展』、そして『幻の神戸人形展』、綺麗にたっぷりとご紹介下さりありがとうございます。どちらの展示も豊富なコレクションの中からの選りすぐり(・・・と言ってもけっこうな数になっていますが・・・)で、どれもこれも造形的な鑑賞にも堪えるものと思います。神戸人形はもっぱら「お化け」が題材なのですが、毎日見ていると、ほんとかわいい子たちです。
IKUIKU
2012年07月27日 12:16
いつも故郷に帰ったように癒される日本玩具博物館の夏の特別展と企画展。神戸人形をこれほど所蔵されている博物館は他になく、カラクリとユーモア溢れる動きはきっと子供達の興味を惹くことでしょう。6号館のカラフルな鳥達や繊細なイースターエッグと共に夏休みに家族で楽しんで欲しい展示です。              
8月に郷土玩具文化研究会の例会でお邪魔しますので、よろしくお願いいたします。
Naoki
2013年12月27日 05:31
あ~懐かしい。
僕は数岡さんのお隣に住んでいたので、子供の頃よく工房にて作業風景を見せてもらったり
神戸人形で遊んで頂きました。
ポートピア81’にも連れて行ってもらいました。
VIP待遇で全パビリオンで待ち時間無しで通過できたので、その時に初めて凄いおっちゃんなんだと子供
ながらに思ったことを記憶しております。
「船上五人宴会」もおじさんの工房で見せてもらった記憶があります。
数岡のおっちゃんはダンディでカッコイイ方でした。

今、我が家にはおっちゃんが亡くなって以降に奥様から頂いた神戸人形が二作品あります。
おっちゃんの思い出と共に、これからも大切にしていきたいと思います。

IKUIKU
2013年12月27日 08:11
Naoki様
沢山の記事の中から見つけられコメントまで頂いて、ありがとうございます。子供のころに出会われた神戸人形と共に数岡さんの思い出が心の生きている。素晴らしいですね。神戸人形を一生、大切にしてくださいね。

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